いびきの原因

いびきの原因は、鼻から喉頭にかけての空気の通り道が狭くなり、空気抵抗が増し、粘膜の振動が生じるためです。その原因は様々であり、口蓋垂の変形、鼻づまり、軟口蓋が大きい、舌根が大きくまた喉の奥に落ち込むこと等です。
口呼吸になってしまうと舌が後方に落ち込み上気道を開大させる筋肉がゆるみ、気道をふさぎます。同様のことは、肥満、飲酒、顎が小さい（小顎）、老化といったことも原因となって生じます。
慢性的な鼻づまりの中には、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻中隔弯曲症などが原因となっていることもあり、それによって口呼吸になっている場合は、それらの治療を優先することがあります。

いびきの危険性

いびきは睡眠中となりのパートナーを不快にさせるだけでなく、健康を脅かすおそれがあります。いびきが生じていることは睡眠中の気道が狭くなっていることを意味しており、それにより脳や身体の酸素が欠乏した状態になります。酸素が欠乏すると睡眠の質が低下したり、記憶力の低下、集中力の低下、倦怠感、日中の眠気など日常の生活に支障をきたす恐れがあります。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時に何度も呼吸が止まる病気で、脳や身体に酸素の供給がされず、上記のような日常生活への支障をきたします。さらに放置すると心臓、脳、血管への酸素が欠乏し、高血圧、心筋梗塞、脳塞栓、糖尿病、うつ病などの合併症をきたす危険性が高まります。

いびきの治療

睡眠時無呼吸症候群の治療はCPAP、マウスピース、メスによる口蓋垂軟口蓋咽頭形成術、レーザーにより喉の周囲を焼き切る切開を伴う口蓋垂軟口蓋形成術などがあります。
ただCPAPやマウスピースは継続が困難な方が少なからずおられます。また口蓋垂軟口蓋を切除する方法は合併症などを含め、ハードルが高いといわれる患者様も多いのが現状です。
当院の「パルスプレミア」というレーザー治療は、組織を焼灼して切除するレーザーではありません。いびきの原因となっている部分に照射して引き締めるレーザーです。このレーザーをもちいて、いびきの原因となっている部分、主に口蓋垂、軟口蓋などを引き締め、引き上げ、気道を広げます。この種類のレーザーは以前は美容外科で「たるみの引き上げ」に使用されていたものでしたが、当院は、いびき治療に特化した最新レーザーを導入しました。
レーザーの回数や設定は適宜ドクターによって調整されます。
鼻中隔弯曲症、扁桃腺高度肥大、腫瘍性病変など、いびきの要因によってはレーザー治療適応外のこともあり、原因疾患の治療を優先することもあります。
当院では患者様のいびきの原因を診察し、最適な治療をご提案します。

パルスプレミアは、口蓋垂、軟口蓋にレーザーを照射することで引き締めて気道を確保し、いびきを解消します。
そのメリットは、切らないこと、痛みがほぼないこと、ダウンタイムがないこと、出血しないこと、治療時間が約15～20分と短いことです。初回は約50％の方が改善を実感され、2回目以降で80％の方が効果を実感されています。安全に配慮をしつつ、最大限効果を出していくことに努めてまいります。
いびき・睡眠時無呼吸症候群の患者様で、「口蓋切除治療はハードルが高い」「CPAPがどうしても継続できない」という方には、メリットの多い治療ではないかと考えます。
いびきの解消、睡眠の質の向上を望まれる患者様はぜひ一度カウンセリングにご来院ください。