いびきをかく原因と
改善方法
いびきでお悩みの方へ
寝ている間に発症しているため、
自分ではなかなか気が付かない
いびき。
知らない間に睡眠の質を下げたり、
一緒に寝ているパートナーへ迷惑がかかっていたり、
場合によっては重大な疾患につながる可能性もあります。
なぜいびきをかいてしまうのか、
いびきをどう改善していくかをご紹介します。
いびきがうるさいと
言われたら
「寝ている時のいびきがうるさい」と言われた方は自分の寝姿やいびきについてコンプレックスに感じたことがあると思います。
いびきは、何らかの原因で酸素の通り道(気道)が狭くなり、そこを空気が通過することで喉の粘膜が振動して発生します。
初期段階であればそこまで気にする必要はありませんが、進行して重症化すると、日中眠気に襲われて生活習慣に影響を及ぼすだけではなく、 睡眠中に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」を発症し重大な疾患を引き起こす場合があるため 、早めの対策が必要です。
いびきをかく原因
いびきをかきやすい状況は、「気道が狭くなること」です。
気道が狭くなる原因には、先天性と後天性の2種類あり以下のケースは 特にいびきをかきやすい状況にあります。
- 顎が小さい、舌口や口蓋垂(のどちんこ)が大きい
- 肥満体質で首回りの脂肪が多い
- 疲れが溜まっている
- 飲酒や睡眠薬を飲んでいる
- 風邪や鼻炎で鼻が詰まっている
- 扁桃肥大、アデノイド肥大、鼻中隔湾曲症がある
- 睡眠時無呼吸症候群、脳梗塞、甲状腺機能低下症(橋本病)がある
関連する病気
上記以外にもいびきによる疾患には以下のようなものも考えられます。
●高血圧
高血圧は、血液が血管壁へ与える圧力が通常時よりも高く慢性的に血管に負荷をかけている状態です。
高血圧が長期に渡って続くと血管壁が傷ついたり、柔軟性を次第に失っていくことで 動脈硬化の発生確率を上昇させます。
●動脈硬化
動脈硬化は高血圧などの理由で動脈が次第に柔軟性を失っていく状態です。
血管内に動脈瘤などが発生して血液の流れが悪くなったり、血管が破れて破損することで脳卒中や大動脈瘤、腎不全や心筋梗塞など危篤な疾患へとつながる可能性があるため動脈硬化を発症する前に対策を行うことが重要です。
脳梗塞
脳梗塞は、何らかの原因で脳の動脈が閉塞し血液が送れなくなることで脳が壊死し、片方の手足の麻痺やしびれ、呂律が回らない、言葉が出てこない、視野が欠ける、めまい、意識障害など人体にさまざまな影響が出る疾患です。
一度発症すると繰り返す場合もあり、後遺症が残る可能性も高いため 以下の項目に当てはまる方は早めに医療機関を受診しましょう。
- 口の周りが痺れる
- 急に手足が痺れる
- 足がもつれる
- 呂律が回らない、言葉が出てこない
- 計算が急にできなくなる
いびきの改善方法
いびきは症状によって改善方法が異なります。
重度の場合は、専門機関による検査や治療の必要がありますが、軽度の場合は、生活習慣の見直しによって症状が改善されることがあるため以下の項目に当てはまっている方はぜひ改善方法を実践してみてください。
肥満改善
いびきは睡眠中に喉の気道が圧迫されることが理由で発症するため首回りの脂肪を減少させる肥満改善はいびきの改善に有効です。
首回りの脂肪を減少させることで脂肪による喉の圧迫を防ぎ、気道を確保していびきの発生を抑制します。
飲酒・喫煙の習慣を見直す
飲酒には筋肉を弛緩する効果があるため、緩んだ筋肉が気道を圧迫するだけではなく、アルコールを体内で分解する際により多くの酸素を必要とするため 粘膜が震えやすくなります。喫煙はのどの粘膜だけではなく、口蓋扁桃や咽頭扁桃などの空気の通り道となる 粘膜に炎症が起こります。
その結果、炎症の腫れによって気道が狭くなりいびきが発症しやすくなります。
過度な飲酒や喫煙はいびきの発症確率を高めますので頻度を落とす、摂取量を減らす等できるところから始めていきましょう。
寝る姿勢を見直す
仰向けで寝ると、舌がのどの奥へ落ちてしまうため気道が圧迫されていびきが発生してしまいます。いびきが気になる方は 横向きで寝ることで舌の落ち込みによる気道の圧迫を防ぎ、いびきの発症を抑えることが可能です。
舌・喉の筋肉を鍛える
舌と喉の筋肉が発達していると、寝ている間も筋肉が弛緩せずに気道を確保し続けることが可能です。
口腔咽頭エクササイズなどを駆使し
ていびきの発症を抑制しましょう。