[経歴]
2012年3月 兵庫医科大学医学部 卒業
2012年4月 高知医療センター勤務
その後、大手美容外科にて院長を歴任
2024年2月 いびきのクリニック入職
2024年11月 いびきのクリニック梅田院院長となる
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30代女性にいびきの多い原因と
彼氏・夫にバレずに改善する方法

30代になると急にいびきをかく女性がいますが、ホルモンバランスや生活習慣の変化が関係しています。
子育てなどが大変な時期だからこそ、たかがいびきと思わずに、自分の体の健康に目を向けることはとても大切です。
監修医師情報

30代女性がいびきをかく原因は?

30代の女性がいびきをかく主な原因には、ホルモンバランスの変化や生活習慣の影響があります。
30代に入ると女性ホルモン(プロゲステロン)の分泌が緩やかに減少し始める時期です。
このホルモンには気道周囲の筋肉を引き締めて喉を開く働きがあるため、分泌量が減ると睡眠中に気道が狭まり、いびきをかきやすくなります。
仕事や育児による疲労やストレスが重なると筋肉が緩み、いびきの一因となるでしょう。
就寝前の飲酒は喉の筋肉を過度に弛緩させるため、普段いびきをかかない人でもいびきをかきやすくなります。
細身でも30代後半からのホルモン変化でいびきをかき始めたり、出産後の体重増加でいびきが悪化したりする女性も珍しくありません。
原因を理解すれば、いびきは適切な対策ができます。30代でも生活習慣を見直し、必要に応じて専門家に相談しながら、安心して眠れる夜を取り戻しましょう。
いびきには女性ホルモンが関係してるって本当?
女性ホルモン(プロゲステロン)の分泌量の変化は、いびきの原因の一つです。
女性ホルモンの一種であるプロゲステロンには、気道周りの筋肉を活性化して喉を広げる作用があります。
ホルモンが十分に分泌されている若い女性は、睡眠中も気道が確保されやすく、いびきをかきにくい状態です。
しかし、30代以降はプロゲステロン量が徐々に減少し、喉の筋肉を支える力が弱まるため、いびきをかきやすくなります。
細身でも30代後半からのホルモン変化でいびきをかき始めたり、出産後の体重増加でいびきが悪化したりする女性も珍しくありません。
女性ホルモンがいびきに影響することは確かです。
年齢に応じてホルモン変化を意識した対策を心がければ、いびきも軽減できるでしょう。
疲れている時のいびきは危険?
疲労でいびきをかいてしまうこと自体は、すぐに命の危険があるわけではありません。
疲れていると筋肉が緩んで深い眠りに入りやすくなるため、一時的にいびきが出やすくなります。
これは体が「休息が必要だ」というサインとも言えます。
ただ、疲労で頻繁にいびきをかく場合は、睡眠の質が低下してさらに疲れが取れにくくなるおそれがあります。
残業続きでくたくたになった日の夜は、普段いびきをかかない人でも大きないびきをかくことがあります。
一方で、疲労が抜けない状態が続いて毎晩のようにいびきをかいている場合は、睡眠の質が低下しているかもしれません。
疲れている時のいびきは過度に心配する必要はありませんが、自分の疲労度を見直すきっかけにしましょう。十分な休息を取り、必要に応じて生活習慣を改善しましょう。
お酒を飲むといびきをかく?なぜ関係あるのか
お酒を飲んだ日の夜は、普段よりいびきをかきやすくなることがあります。
アルコールには筋肉を緩める作用があり、喉の周囲の筋肉も影響を受けることがあります。
飲酒後は舌や喉の柔らかい組織が通常以上にたるみ、気道が狭くなっていびきにつながります。
加えて、お酒は睡眠の質に影響を与え、呼吸のリズムが乱れて音が出やすくなることもあるのです。
実際、お酒を飲んだ翌朝に「昨夜はいびきがすごかった」と指摘されるケースは珍しくありません。
特に深酒をした夜は舌が喉に落ち込みやすく、大きないびきになりがちです。
お酒は一時的にいびきを悪化させる要因のひとつですが、適量にとどめたり就寝前の飲酒を控えたりすれば、影響を減らすことができます。
アルコールとの付き合い方に気をつけて、いびきも抑えていきましょう。
いびきをかきやすい女性の特徴

いびきをかきやすい女性には、いくつか共通した体の特徴があります。
肥満傾向にあると首周りに脂肪がつき、喉が圧迫されて気道が狭くなるため、寝ている間にいびきをかきがちです。
顎が小さかったり首が短かったりする骨格の人も、喉の奥の空間がもともと狭いため舌が後方に落ち込みやすく、いびきにつながります。
鼻炎やアレルギー体質で鼻が詰まりやすい人は口呼吸になりがちで、睡眠中に音を立てやすくなるでしょう。
実際、肥満気味の女性は標準体型の頃に比べていびきをかく頻度が高い傾向があります。
身長160cmで体重70kgほどになると首回りの脂肪が気道を圧迫し、大きないびきを伴う睡眠になりやすいです。
いびきをかきやすい体質でも、自分の特徴を把握して対策すれば改善できます。体重管理や寝具の工夫で気道を確保し、静かな睡眠を目指しましょう。
どんな体型の人だといびきがひどくなる?体重は何キロから危険?
太っている人ほどいびきがひどくなる傾向があります。
体重が何キロ以上なら危険という明確な基準はありませんが、一般的にBMI(体格指数)が25を超えて肥満になると注意が必要です。
肥満によって首や喉周りに脂肪がつくと、睡眠中に気道が狭まりやすくなります。
そのため体型がふくよかになるにつれて、いびきの音量や頻度も増すのです。また、太りすぎは睡眠時無呼吸症候群のリスクを高めることも知られています。
特にBMI30以上の高度肥満では、いびきだけでなく睡眠中に呼吸が止まる症状が現れやすく、放置は危険です。
体型がいびきに与える影響は大きいですが、適正体重を維持すればいびきは軽減できます。体重を落とすと喉への負担が減り、
静かな睡眠を取り戻せる可能性が高いので、無理のない範囲で体型管理を心がけましょう。
30代でも睡眠時無呼吸症候群になる確率は?
30代の女性でも睡眠時無呼吸症候群(SAS)になる人はいて、その割合は約5%と推計されています。
女性ホルモンの働きもあり、閉経前の女性は男性よりSASの発症率が低めです。
それでも肥満や骨格などの要因が重なると、30代でもSASになるケースがあります。
特に高度肥満の30代女性では、いびきだけでなく睡眠中に呼吸が止まる症状が現れることもあります。
いびきが極端に大きい、日中の眠気が強いなど心当たりがある場合は、念のため専門医に相談しておくと良いです。
いびきは何歳からひどくなる?更年期との関係性

いびきは年齢を重ねるにつれてひどくなりやすく、特に更年期(40〜50代)前後から悪化する女性も少なくありません。
女性は更年期に差しかかると、卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)が急激に減少します。
その影響で喉周りの筋肉を支える力が弱まり、気道が狭くなっていびきがひどくなりがちです。
また、更年期は体型や睡眠の質にも変化が起こりやすく、これもいびきを悪化させる要因となります。
実際、閉経前後の年代から急にいびきが大きくなったと感じる女性は少なくありません。
若い頃はいびきと無縁だった人が、更年期を境に音が目立つようになるケースも見られます。
年齢やホルモンの変化でいびきが悪化しても、更年期だからといって諦める必要はありません。
生活習慣の見直し、更年期症状に応じた対策で、いびきを和らげて安心して眠ることができます。
いびきの原因が更年期なら漢方が有効?
更年期が原因のいびき改善に、漢方薬が用いられる場合もあります。ただし効果には個人差があり、誰にでも効くわけではありません。
更年期で乱れがちなホルモンバランスや自律神経を整える漢方薬(例:柴胡桂枝湯など)は、更年期障害の諸症状を和らげることで結果的にいびきを軽減させる期待が持てます。
漢方は体質改善のアプローチであり、直接いびきを止める薬ではありませんが、根本から体調を整えるサポートです。
漢方薬の柴胡桂枝湯を服用して、いびきの音が小さくなった例も報告されています。
とはいえ、漢方の効き目は緩やかで継続が必要なため、「飲めばすぐ治る」という即効性は期待しすぎないほうがいいでしょう。
更年期が原因のいびきには漢方も一つの選択肢です。
気になる場合は医師や薬剤師に相談の上、自分の体質に合った漢方治療を試してみると良いでしょう。
彼女のいびきがすごい時には伝えるべき!考えられる病気とは
パートナーのいびきがあまりに酷い場合は、本人に伝えたほうが良いでしょう。
その裏に重大な病気が隠れている可能性もあるからです。
酷いいびきの背景には、睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの病気が潜んでいるかもしれません。
SASは睡眠中に呼吸が何度も止まる疾患で、いびきと無呼吸を繰り返します。放置すると酸素不足によって深刻な健康被害を招きかねない危険な病気です。
夜中に呼吸が止まるほどのいびきをかいているなら、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いでしょう。
明らかに異常ないびきを感じたら、勇気を出して本人に伝え、医療機関の受診を促すことが大切です。
伝えづらい問題ですが、早期に検査や治療を受ければ深刻な病気を防げますし、お互い安心して眠れるようになります。
病気の危険性があるいびきの見分け方
いびきに病気の危険性があるかどうかは、その音の特徴や伴う症状で見分けることができます。
例えば、いびきの最中に呼吸が止まるような無呼吸の発作がある場合や、いびきの音が断続的に途切れては激しく再開する場合は要注意でしょう。
睡眠中に息苦しそうなゼーゼーという呼吸音や、一瞬静かになった後に「グッ」と息を飲むような音が聞こえるいびきも危険ないびきの典型です。
さらに、朝起きたときに頭痛がしたり日中に強い眠気や集中力の低下がみられる場合も、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高まります。
高血圧など健康診断の異常が出ている人のいびきも注意が必要でしょう。
これらの兆候があるいびきが確認できたら、専門の医療機関で検査を受けるのが賢明です。
早めに対策すれば、重大な健康リスクを防ぐことに繋がります。
彼女が急にいびきをかくようになった時の確認すべきこと
彼女が急にいびきをかくようになった場合、まずは原因を探るためにいくつかのポイントを確認しましょう。
具体的には、最近体重が増えていないか、疲労やストレスが過度に溜まっていないかをチェックします。
また、寝る前の飲酒習慣がついていないかや、新しく睡眠薬などを服用し始めていないかも重要な確認事項です。
さらに、鼻風邪やアレルギーで鼻づまりが起きていないか、寝るときの姿勢や枕の高さが合っているかも見直してみてください。
これらを確認することで、いびきの急な変化の原因がおおよそ推測できます。原因に応じて生活習慣を改善したり必要なら医療機関に相談したりすれば、いびきも改善できるでしょう。
いびきは自力で治せる?即効性のあるいびきの治し方
いびきは工夫次第で自力でも改善できます。即効性のある対策もいくつか存在します。
まず、寝るときの姿勢を変えるだけでも効果があります。仰向けではなく横向きで寝ると、舌が喉に落ちにくくなりいびきが軽減します。高さが合った枕を使い、気道が確保される姿勢を保つことも即効性の高い方法です。
また、鼻孔を広げる鼻腔拡張テープや、口呼吸を防ぐマウステープを貼ると、その夜からいびきを抑えられる場合があります。寝る前の飲酒を控えるだけでも、筋肉の弛緩が減っていびきが治まることが多いです。
さらに、口周りの筋肉を鍛える「あいうべ体操」などを毎日続ければ、根本的に喉の通りを良くしていびきをかきにくい体質に近づけます。
自分でできる対策を組み合わせて実践すれば、いびきはかなり改善できます。手軽に試せる方法から始めて、静かな睡眠を取り戻しましょう。
彼氏にいびきを指摘された!幻滅されないための対策グッズ
彼氏からいびきを指摘されたら、恥ずかしがらずに市販のいびき防止グッズを活用してみましょう。手軽に試せる便利なアイテムで、いびきを抑えて彼も安心できます。
いびき防止グッズには、鼻腔を広げて鼻呼吸を楽にする鼻腔拡張テープや、就寝時に下あごを前に出して気道を確保するマウスピース、頭や首の姿勢を整えるいびき対策枕などがあります。いずれもドラッグストアや通販で簡単に入手でき、その日から使用可能です。
こうしたグッズを積極的に試せば、「努力してくれている」と彼も感じ、幻滅を防ぐことにつながります。グッズでいびきが軽減すれば二人とも快適に眠れますし、
もし改善が難しい場合でも、真剣に対策する姿勢が信頼感につながるでしょう。
彼氏への気遣いとして、自分に合ったいびき対策グッズを見つけておくと安心です。簡単に使えるものばかりなので、できる範囲で取り入れてみましょう。
市販のいびき防止グッズ(テープ、マウスピース)は効く?
市販のいびき防止グッズである鼻腔拡張テープやマウスピースは、多くの場合いびきの軽減に役立ちます。ただし効果の程度には個人差があります。
鼻腔拡張テープは鼻の穴を広げて鼻呼吸を促すため、鼻詰まりが原因のいびきに有効です。一方、マウスピース(マウスガード)は下あごを前方に固定して気道の確保を助けるので、舌や喉の構造が原因のいびきに効果的とされています。どちらも正しく装着すれば、装着したその日からいびきが小さくなる人もいます。
ただし、重度の睡眠時無呼吸症候群など病的ないびきの場合、市販グッズだけでは完全には解決しないこともあります。それでもまずは手軽なグッズから試してみる価値は十分にあります。自分に合うものを見つければ、パートナーとの夜も静かに過ごせるでしょう。効果が感じられなければ、専門医に相談して別の対策を検討してみてください。
いびき治療は何科に受診すべき?
いびきの治療で受診するなら、まずは耳鼻咽喉科がおすすめです。耳鼻咽喉科の医師は鼻や喉の構造を詳しく診てくれるため、いびきの直接的な原因(鼻づまりや扁桃肥大など)を調べてもらえます。
睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、睡眠外来や呼吸器内科でも診てもらえます。病院によってはいびきや睡眠専門の外来を設けているところもあります。最初に耳鼻咽喉科で相談し、必要に応じて専門の医療機関を紹介してもらうと良いでしょう。
また、女性の場合はホルモンバランスが関係するケースもあるため、状況によって婦人科や内科で相談することもあります。ただし基本的には、いびき治療は耳鼻咽喉科からスタートするのが一般的です。
適切な診療科を受診することで、原因に合わせた検査や治療を早期に受けられます。まずは耳鼻咽喉科で現状を伝え、必要に応じて専門医の指示を仰ぎましょう。
30代女性が病院でできるいびき治療はどんなものがある?
30代女性が病院で受けられるいびきの治療には、原因に応じてさまざまな方法があります。まず、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は、就寝時にCPAP(シーパップ)と呼ばれる機械で気道に空気を送り続ける治療が用いられることが多いです。鼻にマスクをつけて気道を広げ、いびきや無呼吸の軽減が期待できます。
他にも、鼻づまりが原因ならば鼻中隔のゆがみを矯正する手術や、肥大した扁桃を切除する手術など外科的治療があります。30代と比較的若い女性であれば、こうした手術後の回復も良好なことが多いです。
マウスピース治療も病院で行える治療の一つです。歯科医と連携して就寝時専用のマウスピース(スリープスプリント)を作成し、下あごを前に出すことで気道確保をサポートします。保険適用になる場合もあり、30代の女性でも利用しやすい治療法です。
このように、病院では症状の程度や原因に合わせた治療が可能です。医師と相談し、自分に合った方法でいびきを治療していきましょう。
よくある質問
いびきに関するよくある疑問についてお答えします。急にいびきがひどくなった場合の理由や、いびきで命に関わることがあるのか、体重との関係など、気になるポイントを整理してみましょう。
急にいびきがひどくなったのはなぜですか?
急にいびきがひどくなる背景には、体調や生活環境の変化があることが多いです。例えば、体重が増えて首周りに脂肪がついたり、極度の疲労やストレスが溜まったりすると、いびきが悪化しやすくなります。飲酒量の増加や睡眠薬の使用開始、鼻炎や風邪による鼻づまりなども原因として考えられます。特に女性では、妊娠・出産や更年期に伴うホルモンバランスの変化でいびきが強くなるケースもあります。これらの要因を見直し、該当するものに対処すれば、急にひどくなったいびきも改善しやすいでしょう。
変ないびきで死亡することはありますか?
いびきそのものが原因で突然死亡することは通常ありません。ただ、「変ないびき」と表現されるような異常ないびき――たとえば睡眠中に呼吸が止まりかけるようないびき――は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。睡眠時無呼吸症候群を放置すると、慢性的な酸素不足が体に負担をかけ、高血圧や心臓病、脳卒中など命に関わる病気のリスクを高めるとされています。ですから、いびき自体で命を落とすことはありませんが、いびきの裏に隠れた病気が死亡リスクを高めることはあります。異常ないびきが聞かれる場合は早めに医療機関で相談し、適切な対策を取ることが大切です。
いびきは痩せたら治りますか?
体重を減らすことでいびきが改善するケースは多いです。首周りの脂肪が減って気道が広がり、喉への圧迫が軽減されるためです。実際、5〜10kgほど減量したらいびきがほとんど気にならなくなったという例もあります。ただし、いびきの原因が鼻づまりや顎の骨格など体重と無関係な場合、痩せただけでは完全には治らないこともあります。それでも適正体重の維持は健康全般に良い影響を与え、結果的にいびきが軽減する可能性が高まります。無理のない範囲で減量に取り組めば、いびきの改善にもきっと役立つでしょう。
まとめ
いびきの悩みは、原因を理解し正しく対処すれば改善できることが多いです。30代の女性はいびきの原因がホルモンや生活習慣など多岐にわたりますが、適切なケアによって静かな眠りを取り戻せます。恥ずかしがらずにできる対策から始め、必要に応じて専門家の助けも借りましょう。いびきを克服して、安心して眠れる毎日を目指しましょう。